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質屋でお金を借りる仕組みとは?金利や質入れできる商品を具体的にまとめてみた

テレビCMなどでも時々見かける質屋は、ものを預け入れるだけでその場でお金が借りられるので重宝している方も多いです。

お金を借りるためには預け入れるものさえあればいいので審査もなく、信用機関に借り入れが登録されることもありません。

消費者金融などのカードローンからの借り入れに抵抗がある方や、審査に通らない方にうってつけの借り入れ方法です。

この記事では、質屋の仕組みや実際にお金を借りる方法、質屋を利用する際の注意点などを詳しくまとめました。

質屋の利用を検討している方はぜひチェックしてください。

質屋でお金を借りる仕組みと特徴

質屋とは、品物を預け入れるとその品物を担保に査定金額を借り入れできるお店です。

品物を担保に質屋でお金を借りることを「質入れ」といい、質屋に預ける品物を「質草」といいます。

質屋の仕組みを解説する画像

質屋では質入れする品物の価値を基準に融資金額を決定し、品物を担保にお金を貸します。

そのため、審査や返済の督促などは一切ありません。

質屋の仕組みを解説する画像

品物の保管期限内に返済できれば品物は返却され、逆に返済できなかった場合、品物は返却されず質屋に売却した扱いになります。

「お金がないけど大切なものを売りたくない」という方は、質入れして返済すれば品物を失わずに済みます。

質屋で借り入れたお金を返済できない場合は品物が返ってこないだけなので、どうしても返済できない場合はお金を返さなくてもいいのが質屋のメリットです。

質屋で借り入れできる金額は、質入れする品物の査定金額の70~90%が基本です。

質屋で借りられる金額を説明する画像

例えば、査定金額が10万円の品物を質入れする場合、借り入れできる金額は7~9万円となります。

質屋に質入れできるのはどんな品物?

続いて、質屋に預け入れられる品物は具体的にどんなものかご紹介します。

質屋は「なんでも屋さん」というイメージを持っている方もいると思いますが、質入れする品物はなんでもいいわけではありません。

一般的に商品価値が高いブランド物や貴金属が基本で、購入当時の商品価値よりも現在の商品価値が高いものが優先されます。

質入れできる品物の一例と想定金額は以下のとおりです。

質入れできる品物 想定査定金額
腕時計 1万円~500万円以上
ブランドジュエリー 1万円~500万円以上
指輪、ネックレス 1万円~500万円以上
ダイヤ、宝石類 1万円~500万円以上
バッグ 1万円~150万円以上
財布、小物 1万円~150万円以上
金・プラチナ 5,000円~100万円以上
記念金貨・外国金貨 500円~50万円以上
ボールペン・万年筆 1,000円~15万円以上
一眼レフカメラ 1万円~10万円以上
デジカメ 1,000円~20万円以上
カメラレンズ 1万円~20万円以上
ビデオカメラ 1万円~5万円以上
Apple社製品 1万円~15万円以上
ノートPC・タブレット 1万円~15万円以上
スマートフォン 5,000円~10万円以上

あくまで相場なので、商品の型番や状態によっては相場以下の査定となる可能性もあります。

希少価値が高い品物は定価より高く査定してくれるケースも多いので、使っていないブランド物が眠っている方は高額借り入れも可能です。

リサイクルショップとは異なり、ある程度高価なものしか預けられないので、質入れする品物を持っていない人は他のお金借りる方法を探してみましょう。

質屋の査定金額はどのように決められる?

質屋での査定金額はかなり差が開いていますが、査定の際どのような基準で金額を決めているのでしょうか?

質屋の査定基準は大きく分けて3つあります。

  • 品物の状態
  • 品物の希少価値
  • 店舗の在庫状況

品物の状態が良い方が査定金額が高い

これは当たり前ですが、質入れする品物の状態が良ければ良いほど査定金額が高くなります。

大手質屋の大黒屋では、商品状態を以下のように定めています。

状態ランク 実際の状態
Sランク 未使用
Aランク 使用感がほとんどなくキレイ
ABランク 多少使用感はあるがキレイ
Bランク 適度に使用感がある
Cランク 使用感がかなり目立つ
Dランク以下 目立つ傷、汚れ、付属品の欠陥などがある

引用:大黒屋

商品状態によっては、同じ品物でも数万~数十万円も査定金額に差が出ます。

たとえばロレックスの時計は、Sランクの品物が330万円と査定されているのに対し、Bランクだと290万円まで下がってしまうのです。

商品状態が悪すぎるとブランド物でも質入れを断られる場合があります。

品物の希少価値が高い方が査定金額が高い

数量限定品や廃盤品など、品物の希少価値が高いと定価より高い査定金額が出されます。

低下以上の金額を出しても購入したいと考えている方が多いからです。

需要に対して供給が少ない品物が高く査定されるので、たとえ数量限定品でも買い手がつかない品物はそこまで高く査定されません。

また、バッグや小物などのブランド物は、流行などにも左右されます。

状態が良くて比較的新しい品物でも想定より査定金額が低かった方は、流行に即していない品物だと判断されているかもしれません。

店舗の在庫状況で査定金額が前後する

品物の希少価値や状態の他に、店舗の在庫状況も査定金額に加味されます。

状態が良く、希少価値が高い品物でも店舗に在庫を抱えている場合、多少安く査定されます。

逆に品薄で買取強化している品物などは、想定より高く査定してくれることも多いです。

同じ系列でも店舗ごとに買取金額が前後するので、なるべく高額査定して欲しい方は何店舗か回ってみましょう。

質屋で質入れを断られるのはどんな品物?

様々な品物を取り扱ってくれる質屋ですが、逆にどんなものが断られてしまうのでしょうか?

質屋が取り扱ってくれない品物の一例を挙げてみました。

質屋に質入れできないものの一例

  • 食べ物
  • 生き物
  • 土地や建物の権利証
  • その他、保管が難しいもの
  • ノーブランド品
  • 壊れているもの、傷や汚れが目立つもの

よく土地や建物の権利証でお金を借りようとする方が多いのですが、質屋では権利証を担保にお金を借りられません。

質屋では分野が違うため、土地などの価値を査定するのが難しいからだと考えられます。

食べ物や生き物など、保管が難しいものや品物として期限があるものも質入れできません。

また、状態がキレイでもノーブランド品は質入れできない場合が多いです。

質屋で質入れを断られたノーブランド品などは、リサイクルショップで売却するかフリマアプリに出品すれば多少お金を得られます。

質屋は金利が高いので注意が必要

質屋は審査なし、即日でお金を借りられる便利なお店ですが、大きなデメリットもあります。

質屋のデメリットはとにかく金利が高い点です。

質屋にものを預けて借りる場合、返済時に利息をつけて返さなければなりません。

金利とは、借りたお金にかかる利息の利率です。

質屋の利息は月利0.95~8%ほどが基本になります。

これを年利にすると11.4%~96%。

お金を借りる方法としてよく挙げられる消費者金融は、年利18.0%が基本です。

借入先 月利 年利
質屋 0.95~8% 11.4%~96%
消費者金融 0.25~1.5% 3.0~18.0%

こうして比べてみると、質屋は消費者金融よりも金利がとても高いと分かります。

仮に、質屋と消費者金融で3ヶ月10万円借りるとしましょう。

質屋では借入金額が低いとき、消費者金融では初めて借り入れするときにそれぞれ最高金利が適応されるので、両方とも最高金利で計算します。

借入先 借入金額 月利 3ヶ月分の利息
質屋 10万円 8% 8,000円
消費者金融 10万円 1.5% 1,500円

同じ期間、同じ金額を借りても、利息だけで6,500円も差が出てしまうのです。

利息が膨れ上がってしまうため、質屋での借り入れは少額に留めるか、早めの返済をおすすめします。

長期間借り入れしたい方、できるだけお金をたくさん借りたい方は消費者金融の利用も検討しましょう。

質屋でお金を借りる流れを詳しく解説

質屋でお金を借りる具体的な方法は以下のとおりです。

1,来店、鑑定希望の申し出

品物を持って質屋に来店します。
査定専用カウンターがあるので、そこで質入れのための査定を申し出てください。

査定はその場で行われます。
品物の数と状態、お店の込具合にもよりますが、早いと10分程度で査定が完了します。

2,本人確認

査定金額に納得がいき、その場でお金を借りたい場合は本人確認が行われます。
本人確認書類を提出して、個人情報の登録を行ってください。

その場で書類を書かなければいけませんが、こちらも5分程度ですぐに終わります。

金額に納得がいかなかった場合や他の店舗と比較したい場合は、査定のみで終了できます。

3,現金での借り入れ

本人確認ができたら、その場でお金を借りられます。

借り入れの際、「質札」と呼ばれる預け入れの証明書も渡されます。
この質札がないと、お金を返済した際に品物を返してもらえないこともあるので、必ずなくさないように保管してください。

このように、質屋での借り入れはとても簡単です。

お店が混んでいないときだと、最短15分程度でお金を借りられるスピード感が魅力です。

質屋でお金を借りる際に必要なものや書類

質屋でお金を借りるために必要な持ち物は2つだけです。

質屋でお金を借りるために必要なもの

  • 質入れする品物
  • 本人確認書類

品物と本人確認書類を持って、質入れしたい質屋に直接来店してください。

質入れする品物は1点から、何点でもOKです。

数点持ち込む場合は、すべての品物の査定金額を合わせた金額の7~9割を借り入れできます。

お店によっては、持ち込み数が増えると査定金額がアップするキャンペーンを行っていることも。

持ち込み予定の質屋でどのようなキャンペーンが行われているか、事前に確認しておくといいでしょう。

質屋の本人確認書類として使えるものの一例です。

  • 運転免許証
  • 保険証
  • パスポート
  • 住民票
  • マイナンバーカード
  • 在留カード
  • 障害者手帳
  • 印鑑証明書
  • 戸籍謄本、抄本
  • 共済組合証

保険証や住民票など、消費者金融では単体で本人確認書類として認められないものでも借り入れできるのが特徴。

顔写真付きの身分証を持っていない方でも、質屋ではお金を借りられます。

本人確認書類には必ず現住所が記載されている必要があり、住民票や印鑑証明書などは発行から3ヶ月以内のものしか認められないので注意しましょう。

質入れしたものを返してもらうなら3ヶ月以内に返済する

次に、質屋でお金を借りたあとの手続きについてご紹介します。

質屋でお金を借りた場合、利用者の選択肢は2つです。

  • 借入金を返済して、質入れしたものを返してもらう
  • 借入金を返済せず、品物を質屋に譲渡する

質屋で品物を保管してくれる期間は3ヶ月間です。

品物を返却してほしい場合、利用者は3ヶ月以内に質屋にお金を返さなければなりません。

借入金の返済期限は、質入れしたときに受け取った質札に記載されています。

お金を返すときは、借り入れた元金と利息、質札を店舗に直接持っていき、返済します。

利息がいくらかわからない場合はその場で計算してもらえるので、元金にプラスして多めにお金を持っていけば大丈夫です。

質入れしたときと同じように質屋に来店し、お金の返済希望である旨を伝えればOK。

利息と元金を返済すれば、預け入れた品物がその場で返ってきます。

返済期限を伸ばしたい場合は、事前に申告すれば延長できます。

預かり期間の延長を「利上げ」といい、利上げするためには追加で利息を支払わなければなりません。

利上げする際、その場で利息を支払う必要があります。

返済できなかった品物は質流れになる

借入金を期限内に返済できなかった場合、預け入れた品物の所有権は質屋に移行します。

これを「質流れ」といい、質屋が他店に売却するか、その店舗で商品として販売します。

一度質流れとなった品物は、基本的にもう戻ってきません。

手放したくない大切な品物ならば、質流れにならないよう必ず期限内に返済しましょう。

一度の質入れでいくつかの品物を預け入れている場合、手元に戻したい品物分だけ返済し、不要な品物のみ質流れできます。

審査無しでお金を借りられる!質屋でお金を借りるメリット5つ

ここからは、質屋でお金を借りるメリットをご紹介します。

質屋の利用が不安な方、カードローンとの違いがわからない方は参考にしてください。

質屋は審査なしで即日お金を借りられる

質屋で借りる最大のメリットは、借り入れの際に審査がない点です。

消費者金融や銀行などのカードローンの場合、必ず審査があります。

申し込み者が借り入れたお金を返済できるか、収入状況や勤務形態などを参考に判断しなければならないからです。

しかし質屋では、預け入れた品物を担保とするため審査が必要ありません。

今のところ審査なしでお金を借りる方法は非常に限られており、その中でも即日融資できるのは質屋だけです。

質屋は、審査なしで、かつ今日中にお金を借りたい方にとってはとても有用な方法。

カードローンなどの審査に落ちてしまって、どうしても今日中にお金が必要な方におすすめです。

質屋は無職やブラックリストの人でもお金を借りられる

質屋は金融事故を起こしてブラックリストになってしまった人や、無職でもお金を借りることができます。

質屋で借りたお金を返済しなかった場合、担保として預けられていた品物が質屋のものとなり、商品として販売されます。

質屋としてはこの品物を売ってしまえば貸し付けたお金を回収できるので、お金が返済されなくても不利益を被ることがないのです。

そのため、質屋では利用者の返済能力がなくても問題ありません。

審査が必要ないのもこのためです。

普段収入がなくても品物さえあれば無職、専業主婦、学生もお金を借りられます

質屋は18歳以上からしか利用できないので、学生でも未成年は利用できません。

質屋は返済義務がないので督促や取り立てがない

先程も説明したとおり、質屋は貸し付けたお金が返済されなくても不利益がありません。

そのため、返済期限を過ぎても督促や取り立てを一切行わないのが特徴。

カードローンなどでお金を借りる場合、返済期限がすぎるとメールや郵送物で返済督促が届きます。

これがきっかけで家族に借り入れがバレたり、ストレスになる方も多いです。

質屋ではこういった督促が一切ないので、「お金を返さなければならない」と自分を追い詰める必要もありません。

しかし、注意したい点が1つあります。

督促や取り立てを一切行わない代わりに、質屋では返済期限を事前に告知してくれません。

返済期限の前に連絡や通知を入れてくれないので、気付いたら返済期限が過ぎており、預け入れたものは質流れに…という可能性も十分に考えられます。

返済して品物を返却してもらう予定の方は、返済期限を自分で管理しましょう。

質屋でお金を借りても信用情報機関に記録されない

通常、消費者金融や銀行、クレジットカード会社などからお金を借りると、その情報が信用情報機関に登録されます。

信用情報機関とは、個人の金融に関する情報を管理している機関で、CICJICCが有名です。

信用情報機関には、カードローンやクレジットカードへの申し込み、借り入れた金額や返済状況などが記録されます。

返済を滞納する、踏み倒すなどの金融事故も記録されるので、信用情報機関にマイナスな情報が登録されると今後お金を借りづらくなってしまいます。

質屋では、このような信用情報機関に情報を登録しません。

質屋でお金を借りた履歴や、返済しなかった履歴も登録されないので、質屋の利用で信用情報に傷がつくことはないのです。

現在すでにブラックの方、信用情報を傷つけたくない方も安心して利用できます。

質屋での借り入れは周りにバレにくい

質屋を利用してお金を借りることを、家族や職場など周囲の人にバレたくない方も多いのではないでしょうか?

質屋はお金を借りる際に本人以外と連絡を取らなくても問題ありません。

そのため、いくつかのポイントを押さえれば質屋でお金を借りたとバレにくいです。

質屋でお金を借りているとバレないように気をつけるべきポイントは3つあります。

1つ目は質札の管理です。

借り入れしている間、その証明書として保管しなければならない質札は、質屋からお金を借りている証拠となってしまいます。

質札が見つかるとバレてしまう可能性が高くなるので、見つかりにくい場所に保管しておくといいでしょう。

2つ目は来店時です。

質屋に来店している様子を見られてしまうと、疑われる可能性もあります。

質屋では質流した品物をその場で販売していることが多いので、見られた場合は「暇つぶしに商品を見ていた」と言うのが無難です。

3つ目は預け入れる品物についてです。

貴金属などの小さなものや、腕時計など替えがあるものはいいですが、パソコンやカメラなどを預ける際は注意してください。

家族の目に付く場所にあったものが急になくなると、「なんでパソコンがないのか?」と怪しまれてしまいます。

預け入れるものは、家からなくなっても困らないものや、誰も不自然に思わないものがおすすめです。

質屋でお金を借りるときの注意点とポイント

質屋は審査なしで即日借り入れができる、最悪返済の必要がないなどメリットが多いですが、注意しなければならない点も多いです。

また、知っておくとより便利に質屋を利用できる豆知識もあります。

ここからは、質屋を利用する前に知っておくといいポイントをご紹介します。

ブランド物の質入れは保証書があると高額になりやすい

ブランド物のバッグや腕時計は、偽物が流通している点も多いです。

質屋では査定の際、偽物の可能性も考慮して査定されます。

精巧な偽物だと質屋でもはっきり本物だと断定できず、本物でも低めの金額で査定されてしまうことも少なくありません。

このような場合に有効なのが、ブランド物を購入したときについてくる証明書や保証書です。

ギャランティカードの写真

ギャランティカードとも呼ばれ、その品物の品質を保証し、本物だと証明してくれます。

ギャランティカードがあれば質屋でも「本物である」と断定でき、本物として査定してくれるので査定金額が高くなります。

ギャランティカードや保証書、購入時のレシートなどがある方は、査定の際に品物と一緒に提出しましょう。

質屋は車やバイクも質入れできるの?

商品価値がとても高い車やバイクですが、これらも質屋に預け入れられるのでしょうか?

結論から述べると、車やバイクの質入れは店舗によって変わります。

質屋に預け入れられる品物は、前提として「その質屋の店舗で保管できるもの」が原則です。

車やバイクはとても大きく、管理も大変なので、店舗で保管できない場合もあります。

駐車場がない街中の店舗などは基本的に預け入れが難しいでしょう。

どうしても車やバイクを質入れしてお金を借りたい場合は、来店前に預け入れが可能か電話で問い合わせるのが無難です。

また、預け入れるものが車であっても、期限を過ぎると告知なく質流れします。

車やバイクを預け入れるときは、返済期限も慎重に確認してください。

契約中のスマホを質入れすると法律違反になる

質屋にはiPhoneやスマートフォンを預け入れできますが、携帯電話会社と契約中のスマホを預け入れはできません。

契約中のスマホやSIMカードを携帯電話会社に無断で譲渡は法律で禁止されています。

携帯電話等を購入するとき及び借りるときには、運転免許証等の身分証明書の提示など、本人確認手続へのご協力をお願いいたします。

なお、以下の行為を行った場合には、本法に従い罰せられることがありますので、ご注意ください。

・携帯電話等の契約時(レンタルの場合も含む)に、虚偽の氏名、住居又は生年月日を申告すること
・自己名義の携帯電話等(SIMカードも含む)を携帯電話事業者に無断で譲渡すること
・他人名義の携帯電話等(SIMカードも含む)を譲渡する又は譲り受けること

引用:総務省

お金を返済できず質流れとなった場合、上記の「自己名義の携帯電話を事業者に無断で譲渡する」に該当してしまいます。

また、質屋側も「他人名義の携帯電話を譲り受ける」に該当してしまうため、リスクを避けるために質入れを断るケースがほとんどです。

スマートフォンを質入れする際は、すでに契約が終わっている過去の機種などを持ち込みましょう。

査定金額が高額すぎると即日融資できない可能性がある

質屋では、借入金をその場で現金で手渡されます。

そのため、質屋側が用意している金額を超える査定金額が出ると、その場で全額借りられません。

一部後日の受け渡しとなるか、振り込みとなるかなど店舗によって対応が変わりますが、即日で全額受け取れない可能性があります。

よほど高額でない限り大丈夫ですが、質屋のWebサイトなどを見て高額査定されそうな品物を持ち込む予定の方は、事前に電話をして「全額即日での借り入れが可能か」を確認しておくといいでしょう。

質屋では利息を日割りできない

質屋で借りたお金を返す際、一緒に利息を支払う必要があります。

この利息ですが、日割りで支払えません。

例えば借り入れから10日間で返済したとしても、1ヶ月分の利息を支払わなければならないのです。

それに対し消費者金融は、利息を日割りで計算して支払いできます。

支払う利息を少しでも減らしたい方は、質屋ではなく消費者金融を利用するのがおすすめです。

悪質な偽装質屋には気をつける

質屋は、質屋営業法という法律に則って営業しています。

質屋営業法の第二条において、質屋は営業するために各都道府県の公安委員会から営業許可を受ける必要があると定められています。

質屋になろうとする者は、内閣府令で定める手続により、営業所ごとに、その所在地を管轄する都道府県公安委員会(以下「公安委員会」という。)の許可を受けなければならない。

引用:質屋営業法

営業許可を受けると各都道府県の公安委員会から許可番号が発行されます。

この許可なく営業している質屋は違法業者です。

質屋営業法で定められた金利を大きく上回る利息を請求したり、本来ないはずの取り立てを受ける可能性があります。

違法業者を利用しないように、質屋を選ぶ際は営業許可を取っているか事前に確認しましょう。

営業許可を取っている質屋は、Webサイトなどに許可番号を記載しています。

または、店舗が多かったりテレビCMを流していたりする、大黒屋などの大手質屋を利用すると安心です。

質屋は店舗によって査定金額や金利が変わるので、安全性とお得さを両立できる店舗を探せるといいですね。